ゼロキューブの間取りに不満はない?
2020年04月07日
右肩あがりの賃金上昇を見込むのが困難になるなかでは、マイホームを購入するとしても投入できる予算には限りがあります。理想のマイホームといえども、リーズナブルな価格帯への需要が高くなるのは自然な流れとも言えそうです。日本国内では気候風土が夏場は高温多湿なこともあって、現在でも木造住宅が主流になっています。とはいっても伝統的なスタイルの木造住宅を前提にすると、相応のコストが嵩むのは事実です。このような点を問題意識として登場したのが、ゼロキューブブランドの注文住宅です。
ゼロキューブとは、大分県に本社を置くベツダイ社が立ち上げた住宅ブランドで、日本全国の指定工務店や建築会社で建築することができます。2011年にはグッドデザイン賞を受賞しており規格住宅でありながらも、シンプルモダンで洗練されたスタイルが高い評判を得ています。ゼロキューブ住宅には間取りは幾つか用意されており、予算にあわせて選択することができ、最もシンプルなタイプでは1000万円からと、ローコスト住宅のニーズにも対応しています。
ゼロキューブの特徴は基本性能を落とすことなく、無駄をそぎ落としたことで生まれた立方体の美しいデザインが特徴です。住宅の建築費用のなかで土地代は相当な部分を占めています。予算の問題で狭い土地しか確保できない状況でも、ゼロキューブなら建築可能となります。確かに注文住宅でイメージするような派手さはありませんが、大事なのはローコストでありながら快適な日常生活を可能にする生活空間の確保にあります。ゼロキューブは外観がシンプルな立方体でありながら、木造住宅の利点でもある間取の自由度の高さを活用し、限られた空間でも快適な生活を送ることが叶う仕様になっています。またゼロキューブは、平屋建ての対応も可能です。注文住宅と変わらない柔軟な設計対応力があります。土地に余裕がある方はゼロキューブで平屋を検討するのも良いでしょう。
ところで注文住宅にまつわることで後悔することが多いのは、収納スペースの不足があります。家具を設置すれば十分と考えていたものの、家具を置くと場所をとってしまい、子供の成長でモノや衣服が増えると収納力の不足にたちまち直面することになります。この点でゼロキューブでは収納スペースを確保しているので、屋内でモノがあふれかえって困るという事態の懸念をあまり感じることはないでしょう。家づくりではデザイン性を追及するとコストに反映されがちです。これに対してゼロキューブはデザイナーズ住宅でありながら、徹底した無駄の排除で行き着いた立方体のフォルムは、ローコスト住宅とデザイン性の高さを両立する新たな可能性を示す注文住宅の一品といえます。