家を建てるのに必要な予算はどうやって決める?
2020年03月24日
マイホームを注文住宅で建築するためには予算を厳密に考える必要があります。間取りや外観・内装などに自分の理想や希望を反映させやすい反面、建築士などに対するデザイン料やこだわりの設備やインテリアなどを購入することが多いので相応の出費が必須となるからです。しかし現実的にどれほどの予算を決めればいいのか誰でも悩むのではないでしょうか。底地となる土地代にしても地域により相場はかなり違ってくるだけでなく、建物の構造や工法・資材やデザインなどにより必要になる費用はかなり変動するからです。理想のマイホームを実現するには、住宅建築に必要な出費を把握することがポイントです。そこでマイホームの予算を決定するのに考慮するべき点を検討してみましょう。
そもそも注文住宅で購入予算の相場は年収の5倍程度とされています。それでは実際の注文住宅での年収はどの程度なのでしょうか。国土交通省が公表した住宅市場動向調査によると、平成27年度で約660万とされています。この5倍の数字を前提にすると3300万ほどに落ち着きそうですが、実際は4176万円となっているそうです。もっとも借り入れ資金で1500万円強を確保してからのため、住宅ローンが利用可能ならばマイホームを建築するための予算を検討するとしても、ある程度の選択の幅はあるといえそうです。マイホームを注文住宅で建築するときにポイントになるのは、堅実な資金計画にあります。住宅購入費用は主に3つの部分からなります。予算の70%を占めるのが建物の本体建築費になります。ついで20%弱ほどを占める付帯工事費、そして5%から10%ほどかかる諸経費です。仮に土地探しから始めるのであれば、立地条件によっては土地購入費も加算する必要があります。
間取りはどのようにするべきなのかは、今後の家族構成の変化なども踏まえて、将来にわたって末永く生活できるように家族と相談しながら検討することが、特に注文住宅では重要です。自由度が高いからこそ、住宅の出来不出来については、施主の判断が大きく影響するからです。予算によっては家具を置くと生活空間が狭くなってしまうこともあります。自宅が完成後に後悔するポイントのひとつとして収納力の不足があります。子供が生まれて成長する過程では特にモノが増えていく傾向があります。家具をどの程度配置するのか、収納能力は十分なのかなど細かい点も含めて家族で話し合い、合意に到達することが重要なポイントです。