駅に近い立地条件を選ぶデメリットって何?
2020年09月26日マイホームを建築するときには土地そのものの選定が重要なのは当然ですが、住宅完成後の日常生活を快適に送る上では立地条件も重要です。毎日の通勤や子供の通学などの利便性を踏まえると駅に近いエリアは魅力的なのは確かです。通勤や通学に必要な時間は鉄道での移動距離や時間だけでなく、駅に到着するまでの時間も加えることになるので、いわゆる駅近物件なら時間に追われることなく朝の通勤通学に備えることができるはずです。しかし駅に近い立地条件は必ずしもメリットばかりとは限りません。実際に生活を開始してみると、想定外に感じてしまうこともあります。そこで駅近の立地条件にマイホームを構えることのデメリットを改めて検討してみましょう。
駅近は利便性が高い一方で、周辺には商業施設や各種の会社などがオフィスを構えていることが多いので交通量が多くなります。交通量といっても通行人だけでなく、周辺の道路から乗りいれる自動車の数も増えることになります。慢性的な交通渋滞に悩まされ、交通事故のリスクも必然的に高くなります。とりわけ年少の子供を抱える家族にとっては、交通量が多いことで交通事故防止には常に注意を払わなければなりません。仮に交通事故のリスクを省いたとしても、電車が定期的に運行することや周辺を通行する自動車などの影響で騒音がひどくなる傾向があることも重要です。いざ生活を始めてみるとたまに通う程度の利用では気にならない音も、日々の生活の本拠を置くとなった場合には耐え切れない騒音に感じることもありえます。
そして駅近の周辺には娯楽設備なども充実していることが多いので、色々な年齢や属性をもった人々が集まります。駅近では物取りや不審者にとっても身を潜めるスポットが点在しており、なかには犯罪が頻発するエリアなども存在しているほどです。つまり駅周辺では治安面での不安を抱えているのは否定できません。
案外見落としがちなのは、駅近だからといって日常生活の利便性が高いとは限らないという点です。確かに各種の商業施設が営業していますが、店舗の規模が小さくコンビニなどがほとんどです。日常生活で必要不可欠な食料品を購入するには、郊外のスーパーなどに出向いて買い物をする必要性に迫られることもあります。しかも子供が年少の場合、駅近であっても遊び場になる公園なども整備されていないことも多く、交通量も多く危険なため、のびのび遊ぶことのできる場所を確保するのも一苦労というのが駅近のデメリットといえます。